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大阪にて行われたフランス式インターンシップセミナーが大盛況を収めました

[Translate to Japonais:] Solid interest in our seminar about French internships in Osaka

インターンシップの分野における日仏関係の向上のため、フランス式インターンシップを日本企業に普及させ、その利点を紹介することを目的としたセミナーが行われました。

5月9日木曜日、在日フランス商工会議所のメンバー企業であり、セミナー共同主催企業である北浜法律事務所のセミナールームに30名ほどの参加者たちが集まり、インターンシップを3つの視点から考察しました。
大学と学生の立場として、エコール・サントラル・ド・リールの杉江扶美子氏が、インターンシップ生を受け入れる企業の立場として、アルケマのダミアン・ヴィトリー氏が、法律と法的手続きの視点から北浜パートナーズのメステッキー ジェリー弁護士と金田蔵人弁護士とが登壇しました。

セミナーは杉江扶美子氏(エコール・サントラル・ド・リール所属日本語講師)のフランス式インターンシップの紹介とともに始まりました。スピーチの中で、杉江氏は特に、フランスではインターンシップが学生のキャリア形成の中で必要不可欠になっていることや、学生が社会人になる上で重要な役割を担っていることを強調しました。インターンシップは現在、学生が学問から職業に移行するために通る一般的な道であり、学生が徐々に企業環境に慣れるのを手助けするものとされています。しかし、日本ではインターンシップはまだ一般的ではなく、現在行われているものも期間が短かったり、大学とは別に行われたり、学生が参加費を払わなければならない場合もあります。一方、ヨーロッパで外国で行うインターンシップが一般化していることなどを背景に、日本でのインターンシップを希望する外国人学生も増加しています。インターンシップが、まだ閉鎖的である日本市場に参入するために最適な方法だと捉えているからです。そして、日本の企業文化は特殊であり、ある程度の実務経験が必要であることも、日本でのインターンシップが求められている要因となっています。また、日本では外国語を話せる人材が常に不足していますが、日本語能力を向上させるため、日本にて実務経験を積みたいフランス人が多くいます。

さらに、海外展開を視野に入れている日本企業にとって、外国人のインターンシップ生を受け入れることは、多くのメリットをもたらしてくれます。インターンシップ生は実務経験には欠けますが、一般的にオープンかつ意欲的であり、柔軟性も備えています。外国人のインターンシップ生を受け入れることは、日本企業の海外市場参入への扉を開くだけでなく、日本語や日本の企業文化に完全に馴染んでいる若い労働者を確保することにも繋がります。アルケマダミアン・ヴィトリー氏(ジェネラル・マネージャー)は、元インターンシップ生の一人であるミキ・ロノワとともに、インターンシップ生を受け入れるメリットについて次のように説明しました。

・若い才能の発掘
・現場での実践的な研修
・インターンシップ生にとっての初めての管理職経験
・長期雇用不要で創造的で意欲的な人材の獲得
・新しいアイデアの創出
・柔軟性

これらは、インターンシップ生を受け入れることで企業が得られるメリットのほんの一部にすぎません。

最後に、インターンシップ生受け入れに関する行政手続きは複雑で、企業にとっての不安材料だと思われがちです。例えば、一般的にインターンシップの期間は2ヵ月〜6ヵ月であり、日本の観光ビザで許可されている期間を超えてしまうことがあります。

 

  • そのような場合、どのような代替案があるのでしょうか
  • どのようなインターンシップがあるのでしょうか
  • インターンシップにはどのようなビザが必要になるのでしょうか
  • インターンシップ契約書にはどのような情報を記載するべきなのでしょうか
  • インターンシップの報酬はどのようなものでしょうか
  • 雇用契約書はどうなるのでしょうか
  • 企業の情報漏洩を防ぐにはどうすればよいのでしょうか



インターンシップ受け入れに関するこれらの問題を、北浜法律事務所金田蔵人弁護士とメステッキー ジェリー弁護士が解説し、イベントの最後に行われた質疑応答でも、具体的かつ正確な説明をされました。

多くの質問や活発な意見交換が行われ、参加者の関心の高さが伺えました。セミナーは活発なネットワーキング・セッションで幕を閉じ、スピーチの延長線で、参加者様たちは自由に会話を交わされていました。ひとつ確かなことは、このテーマは時事的なものであり、日本でさらに議論されるべきものだということでした。

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