小栗 晋 (Susumu OGURI)F.MED Co.,Ltd. - Development department - CTO Director

今回登壇者としてご選定いただきました小栗 晋と申します。
私は大学卒業後、機械メーカ勤務や設計事務所自営を経て、2013年に九州大学の研究員として医工連携に携わることになりました。研究テーマとして「マイクロサージャリーという繊細かつ困難な手技をロボットで解決できないか」という課題を教えてもらい何もない状態から試行錯誤的に進めてきました。自分の席の両隣りが外科医であり、また手術支援ロボットのダビンチを気軽に見れ、医療関連の情報に毎日接し、医療機器開発の現場として大変恵まれた環境で開発を進めています。開発開始8年目でCEOの下村と共にF.MED社を設立し上市に向けて開発を鋭意進めております。

<会社概要>

マイクロサージャリーは直径1mm程度の血管等を縫い合わせる手術技術で、乳がんや頭頸部がん手術後の再建手術、リンパ浮腫の軽快化手術、切断された指の再接着手術などに応用が可能です。しかし非常に繊細な操作が要求されるため、実施できる医師や医療機関が限定的であるのが実情です。また数年にもおよぶ長い訓練が必要となります。
 この課題を解決するため医師の動作を縮小化かつ手の震えを除去して正確に再現する支援ロボットを開発し、技術習得に必要な期間を劇的に短縮させ、マイクロサージャリーを実施できる医師を増やし、その結果マイクロサージャリーで治療できる患者さんを増やすことを目標にF.MED社を設立しました。

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