重要な一年

Bernard Delmas

2018年は日仏関係にとって非常に重要な一年である。日仏友好160周年、明治維新150周年(安倍晋三首相の提案により、フランスにて記念イベントが開催される)、パリ・京都姉妹都市60周年、そして何よりも当商工会議所開設100周年という年にあたる。日本がフランス人にどれほどまだ知られていないかを目の当たりにする機会となるだろう。フランスは、明治天皇によって進められた日本の近代化の初期から中心的役割を果たし、日本において古くから影響力を発揮してきた。また、製薬業界からエネルギー、高級品やホテル業界に至るまで、フランス企業は日本のありとあらゆる分野において幅広く事業を展開している。そして常日頃から、日本人はフランスに関心と好意を抱いている。それにも関わらず、依然として多くのフランス企業が、日本における存在の重要性、国内市場あるいはアジア太平洋地域の市場の重要性を認識していないと認めざるを得ない。日本に関する報道もまだまだ不十分だ。日本経済が十分な力強さに満ちていながらも、同時に、新たな活力と発想を必要としている。本年開催される、日仏関係の強い絆を記念する数々のイベントが、この情報不足を解消し、二国間の交流をさらに促進させることを願っている。

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