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プリオコーポレーション、蕎麦屋からウェディングの世界へ
プリオコーポレーションの前身である蕎麦屋「大村」は1952年に群馬県伊勢崎市に開業。市民会館で行なわれる結婚式によくお蕎麦を届けていた。当時の結婚式のスタイルは、まだ花嫁が白無垢を着て、重たいかつらを被り新郎の家族へ挨拶をしに出向くことが主流であった。そこで「大村」の二代目が、写真スタジオやヘアサロン、ボールルームを一ヶ所に備えた式場を思い立ち、総合結婚式場「プリオパレス」が誕生した。現在、社名を変更し、257人の従業員を抱えるプリオコーポレーションは、南フランス結婚式の街「ヴィラ・デ・マリアージュ」をはじめ、日比谷公園内のレストラン「日比谷パレス」、恵比寿の丘に建つ一軒家のレストラン「メゾン プルミエール」など全国14拠点にレストランや式場を展開する。
プリオコーポレーションは、ウェディング会場を提供するだけではなく、ドレスや着物等の衣装から写真撮影、ヘアメイク、料理からデザートまで、総合的なウェディングサービスを提案している。毎年2000以上のカップルが、プリオコーポレーション・グループの式場で結婚式を挙げており、「近年は婚活事業にも力を入れている」と同社社長の松井研三氏は語る。
プリオコーポレーションの特徴は、最高経営責任者で代表取締役社長の松井研三氏の哲学にある。従業員は大切な宝であり、「人材」ではなく「人財」である。社員は年に数回海外研修に参加し、現地の「本物」に触れる。感動を創り出すスタッフこそが財産であると考え、相談に来た時から挙式当日まで、一人のカウンセラーが、きめ細やかに新郎新婦のウェディングをプロデュースする。「長期に渡る信頼を築き上げていくのが我々の使命」と松井氏は語る。松井社長のもう一つのこだわりはフランスのエスプリである。結婚式に出てくるワインとシャンパンは、フランス有数の産地から直接仕入れ、料理はフランス・アルル市のミシュラン1つ星シェフ、アルマン・アルナル氏が手掛ける。また会場にサービスのキーマンとなるメートル・ド・テル(サービスの責任者)を置くことにより、より上質なおもてなしを提供している。
「お客様に夢と感動を与えること」が、プリオコーポレーションの企業理念の一つ。「トップクラスのカメラマンやフラワーアーティストとともに、全社員が最高のホスピタリティを提供します。そして結婚式から始まり、続いて結婚記念日、子供の誕生日等々、次世代まで特別な日こそプリオコーポレーションで過ごしてもらいたい」と松井氏は熱く語る。