企業トピックス
アリアン5、アジアの通信衛星2基を打ち上げ
2020年2月18日、アリアン5ロケットがギアナ宇宙センターから発射された。このヨーロッパ製ランチャーロケットは、日本と韓国の2基の通信衛星を軌道に投入することを任務としている。
アリアン5にとって2020年3度目の発射で、2基の衛星が打ち上げられた。韓国の航空宇宙研究院により設計され、地球環境と海洋の監視に用いられるGEO-KOMPSAT-2Bと、テレビ放送及び遠距離通信分野をリードする日本の事業者、スカパーJSAT株式会社の衛星JCSAT-17である。
スカパーJSAT社は、有料多チャンネル放送サービスを運営し、衛星通信サービス、及び日本最大手の自社プラットフォーム、SKY PerfecTV!を通じた多種多様なエンターテインメントを提供している。
アリアンスペースのステファン・イスラエルCEOは語る。「アリアンスペース設立40周年の始まりにおけるこの新たなる成功は、あらゆる軌道や宇宙空間へあらゆる種類の衛星や宇宙船を打ち上げる能力を有する弊社のランチャーロケットの卓越した信頼性、市場の変化への完璧な適応、優れた柔軟性を証明するものです。今回はアジアにおけるブロードバンドの展開に寄与し、環境を監視し、理解を深めるための2基の衛星を軌道に投入したわけですが、アリアンスペースとそのパートナーはまたしても、今回の打ち上げにより、地球上での生活をより良くするための宇宙空間の利用を実現しました。アリアン5は任務を果たしました。信頼してくださったスカパーJSAT社及び韓国航空宇宙研究院に感謝いたします。」
アリアンスペースは1986年に東京にオフィスを開設し、30年以上前から日本に進出している。日本の民間企業や行政機関との信頼関係により、同社は入札となった打ち上げ47件のうち34件を獲得し、日本の商用静止軌道衛星分野の市場シェアの70%を占めている。